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【保存版】革靴クリーニングのプロが語る!カビ対策決定版|靴のクリーニングならくつリネット

革靴を履こうとしたらカビが生えていた…そんな革靴でも新品のようによみがえらせる事が可能なんです。革靴クリーニングのプロがその方法を伝授します。カビの生える理由から、カビの落とし方、カビの生えにくい環境作りまで踏み込んで丁寧に解説します。

くつのクリーニングに多数実績のある【くつリネット】が革靴のクリーニングについてご紹介!

目次

なぜ革靴はカビが生えるのか?

なぜ革靴はカビが生えるのか?

カビはどこにでも存在しています。

まず前提として、カビはどこにでも存在しています。
自然の環境でカビがゼロということはありませんが、目に見える大きさではないので普段気になりません。

しかし、条件が揃うと繁殖して増えていき大きくなっていきます。
大きくなっていくと目に見えるようになるので気になりますし、アレルギー体質の方には症状が出たりします。

では、どういう条件が揃うと増えていくのでしょうか。

カビが増えやすい場所は?風通しが悪い所では更に増える

カビが繁殖する条件
①温度が20℃~30℃
②湿度が80%以上
③栄養分がある所

風通しが悪い所では更に良く増えます。
梅雨の時期から夏にかけてカビが繁殖しやすいのはこういう条件が揃いやすいためです。

昔は一軒家やアパートが多く、隙間風に悩んでいた事がある人もいるでしょう。
カビにとっては風通しが良く、温度も湿度も上がりづらかったので増えにくい環境でした。

しかし、今は風通しが悪く密閉性の高いマンションが増えてきたのもあり、カビにとっては良い環境が増えました。
そういう意味で、カビの悩みは昨今の生活環境の変化によって生まれてきたものとも言えるでしょう。

カビが好む場所は?お風呂やトイレ、洗濯機や下駄箱は要注意

そんなカビは湿度の高いお風呂やトイレ、洗濯機や下駄箱を好みます。

今回は革靴の話なので、そちらにフォーカスしてお話したいと思います。

皆さんは下記に当てはまる項目はありませんでしょうか?
①下駄箱の換気してないなぁ…
②脱いだ靴に日光を当ててないなぁ…
③靴の除湿をしてないなぁ…
④雨で濡れたまま片付けてるなぁ…
⑤既に下駄箱にカビが生えている気がするなぁ…

足の裏は汗腺が集中しており汗をかきやすく、1日コップ1杯もの汗をかいているとも言われます。
その汗を吸収している靴は湿気がこもりやすく、風通しが悪いのでカビにとっては魅力的な環境です。

その中でも本革の革靴はカビにとって栄養分となってしまい、カビが繁殖する条件を満たしやすくなっていますので、
革靴が他の靴よりも先にカビやすい原因になっています。

革靴にカビが生えたらどうすればいいのか?

革靴にカビが生えたらどうすればいいのか?

自宅での水洗いがおすすめ出来ない理由

水洗いではカビは除去出来ず、逆にカビの繁殖原因でもある湿気を補充してしまう事になります。
一見カビが取れたように見えますが、後日もっと繁殖してしまったというのが良くある失敗談です。

では、どのような方法で対策をするのが良いのでしょうか。

カビで最も大事な対策は「殺菌」

カビで最も大事な対策は「殺菌」です。
殺菌するならやはりアルコールが向いています。
揮発性のアルコールであれば殺菌だけでなく、カビが好む湿気を補充する事がありません。

アルコールにはエチルアルコール、メチルアルコール、プロピルアルコールがあります。
最も普及している対応は「エタノール(エチルアルコール)」です。
エタノールにはカビタンパク質を分解する効果があるため、カビの殺菌には効果抜群です。
一般的にアルコール消毒と呼ばれている行為は、消毒用エタノールで殺菌する事を言います。

そしてドラッグストアなどで販売されているエタノールには2種類あります。 濃度99%程の「無水エタノール」と、少し薄めて濃度80%程の「消毒用エタノール」です。

水分を含まないエタノールには殺菌効果がありませんので、購入する際は消毒用エタノールにしてください。
エタノールの一つとしてキッチン用の消毒用エタノールもありますが、純度が低いため目に見える程大きなカビの除去には向いてないので使用しないようにしましょう。

エタノール消毒を行う際に気をつける点は「色落ち」です。

これは特性上仕方がありませんので、気にならない部分に塗ってみて確認をしてください。
特に色味が重要な淡目の色の靴は気を付けてくださいね。

革靴の中でもスムースレザーは家庭でカビが落としやすいです。
革靴の内側やカビの種類によっては家庭で落とすのは難しいので、プロに任せるのが良いでしょう。
また、スエードやエナメルなど、デリケートな素材もプロに任せるのが吉です。

白カビの殺菌ってどうするの?

今回はスムースレザーの白カビを例に取って説明していきます。
カビにも種類があり、白カビや緑カビは比較的除去するのが簡単な部類です。
赤カビや黒カビは一度発生してしまうと革の内部にまで侵入しているケースが多く、プロに任せるようにしましょう。

さて、カビの除去は大きく2つの工程に分けられます。
①殺菌(カビの死滅)
②漂白(カビの汚れ落とし)
カビの除去に殺菌は必須です。
ですが、死滅したカビはまだ革靴の中に残ったままになっており、除去出来るわけではありません。
ですので、殺菌後には漂白して綺麗にしてあげましょう。

エタノールを使った殺菌と漂白の仕方

準備するもの
・乾いた布…2枚
・消毒用エタノール…少量
・革靴用クリーナー…少量
・革靴用クリーム…少量

カビを落とす時の注意点
・湿気が少ない日=天気の良い日を選びましょう
・換気を行いながらやりましょう
・マスクや手袋をつけてやりましょう
・カビを落とした際の洋服は着替えましょう
・周りのモノを移動させてからやりましょう

具体的な流れ
①乾いた布にエタノールを付け、表面に付着したカビを綺麗に拭き取っていきます。
 直接エタノールを付けると色落ちしてしまう可能性があるため、布に付けた上で革靴の目立たない箇所で一度試して下さい。
 拭いた布にはカビが付着しているため捨てましょう。

②別で用意した布を水に濡らして全体を水拭きしていきます。

③風通しの良い日陰で十分乾燥させ、水気を取り除きます。

④上記で殺菌は出来ても漂白効果はないので、カビの汚れは落ちません。
 また、エタノールが乾燥する前に漂白しないようにしてください。
 革靴用クリーナーを付けて、全体を拭いていきます。
 クリーナーが無い場合は、塩素系漂白剤で落とします。
 洗濯用の漂白剤では効果が薄いので、革靴のカビ汚れが落としきれない場合があります。

⑤革靴用クリームを塗っていきます。

⑥防水スプレーは革靴本体の通気を妨げるため、全体に撥水スプレーをかけます。
 撥水は水だけでなく、汚れも付きにくくしてくれます。

安心して確実に革靴のカビの落とす方法

安心して確実に革靴のカビの落とす方法

家庭でのカビの落とし方を説明してきましたが、下記のような失敗や悩みがあるのも事実です。
・革靴が色落ちしてしまった
・革靴の風合いが変わってしまった
・カビが再発してしまった
・カビが落としきれなかった
・なかなか革靴のケアに時間が割けない
・素人だからケアに不安がある
・カビだけでなく、そもそも革靴が傷んでいる、汚れている

お気に入りの革靴をせっかくまた履けるように手入れしたにも関わらず、
ケア方法の誤りでダメになってしまっては元も子もありませんよね。

弊社ではプロによるクリーニングにこだわってまして、
お客様からは「ダメかと思った靴もよみがえった」と言ってもらえるような品質をご提供しています。

スタンダードコース

革靴のクリーニング後の写真

スタンダードコース

革靴のクリーニング後の写真

今後カビを生やさないために

今後カビを生やさないために

カビ対策で最も重要な事は「カビが繁殖しやすい環境を作らない」予防です。
その中でも一番最初にやって欲しい事は「下駄箱の掃除」です。
一度カビが発生したという事は、下駄箱が見えないカビで溢れているという事です。
下駄箱を綺麗にしない限り、また他の靴からカビが発生してしまいます。
掃除後にも定期的にエタノールを吹き付けてください。

下駄箱のカビ除去方法

準備するもの
・エタノール…少量
・霧吹き…1本
・乾いた布…1枚

下駄箱の殺菌、漂白の仕方

①乾いた布にエタノールを付け、目に見えるのカビを綺麗に取り除いていきます。
あまり上から擦り付けるとカビが色移りしたり、下駄箱内部に侵入してしまうため気をつけてください。
拭いた布にはカビが付着しているため捨てましょう。
掃除機で吸い取るやり方もありますが、カビを撒き散らしては元も子もないのでおすすめしません。

②エタノールを霧吹きに注ぎ、満遍なく吹き付けていきます。
 下駄箱内部まで侵入しているケースもあるため、きちんと湿らせてあげてください。

③乾燥させた後、キッチンハイター等の塩素系漂白剤を使って拭いてください。
洗濯用漂白剤は効果が弱く、お風呂用漂白剤は効果が強いので、キッチン用漂白剤あたりの効果が適当です。

④お湯で濡らした布で漂白剤を拭き取ります

⑤乾いた布でもう一度水分を拭き取る

⑥再度しっかりと乾燥させます。

これで下駄箱からカビが一掃され綺麗になりましたね。
その下駄箱にこれからカビが発生しないように、カビが繁殖する条件毎に予防策を見ていきましょう。

①湿気
・下段に除湿剤を置く
・靴が濡れた状態で下駄箱に入れない
・定期的に換気する
・同じ靴を連続して履き続けない
・靴を詰め込み過ぎない

②栄養分
・定期的にクリーニングする
・シーズンを終えた靴はクリーニングする

いかがでしたでしょうか。

靴のクリーニングのプロとして、カビてしまった靴に出会う確率は決して低くはありません。
これは革靴だけがカビるわけではなく、どの靴でもカビる可能性を持っているという事です。
お気に入りの一足をずっと履き続けるために、日頃の意識を少しだけ向けて頂けたら幸いです。